奈良市のプログラミング教室「TECH LAB」を運営しているGENESIS株式会社の古川です。
TECH LABは「次世代を生きる子供たちにより良い選択肢を与えたい」という想いからスタートしました。では「より良い選択肢」とは何なのでしょうか。
私が考えている「より良い選択肢」とは「自分で考えて責任を持てること」です。
他人の考えに流されることも時には重要ですが、それ以上に「いまの自分が最良といえる選択ができた」と言えることだと思っています。そして、その選択に「後悔しないこと」も重要です。
これから先、様々なことが起こると思います。その時々で厳しい選択を迫られることもあるでしょう。進学先、専攻科目の決め方、就職先など。人生は長く、常に数々の選択肢からたった一つの選択を迫られる時もあります。
そんなときに「プログラミング教育」で培った考え方が役に立つと信じています。
「プログラミング教育」で思考力を磨く
プログラミング教育は学校で受けるような授業とは少し違います。私たちが目指すのは「能動的に楽しむこと」です。もちろん、ただ楽しむだけではあません。楽しむ行為の中に以下に挙げるチャレンジがあります
- 物事の最終形態を考えること
- 数々の対象を分けて、細かい単位で考えること
- 動きを順序立てて考えること
- 細かく分けたものを組み合わせてまとめること
TECH LABで取り組む課題は「何かを作り上げる楽しみの中に、プログラミング的な思考力を磨くチャレンジ」があります。そのチャレンジを乗り越える度に、プログラミングで身につく「思考力」が少しづつ備わっていきます。
「思考力」が備わり、「論理的思考力」が徐々に日常でも発揮されていきます。
「物事を順序立てて考えること」は、常に選択を迫られる世界において現状を分析する下地に繋がります。プログラミング教育で楽しみながら学ぶことで、今の時代に求められるスキルが備わることが重要だと思っています。
「プログラミング教育」で問題解決力を磨く
生徒には様々なチャレンジを乗り越えてもらいますが、それらを繰り返す中で身につくのが「問題解決力」です。プログラミングにはこんな格言があります。
「プログラムは思った通りに動かない。書いたとおりに動く。」
「こう動いてほしい」という思いがあってプログラムを作るわけですが、その組み方が間違っている場合もたくさんあります。「思ったこと」と「実際の動き」が違っている場合は、問題個所を直していく必要があります(現実ではデバッグ作業と呼びます)。
問題個所を直すには、間違った組み方を冷静に分析して、間違っていると思われる場所特定する能力が培われます。探偵になった気分で客観的に調査をしていきますが、その過程で「問題を発見する」能力が培われていくのです。
そして次に来るのが「問題を解決するチカラ」です。
問題を発見するまではいいですが、やはり、問題は解決する必要がありますよね。冷静に分析した後に、それらを「どう直したらいいか?」を考えることが必要になります。直す作業はとても難しいのでコツがいりますが、それらをサポートし、一緒に考えるのがTECH LABの役目です。
「論理的思考力」を発揮して課題に取り組んで、うまくいかない場合は「問題解決」のためにさらに考える。
TECH LABはこのような思考の循環を観察しながら、泥沼ハマりすぎないようにコントロールし、適切に解を導き出せるように手助けをすることが重要と考えています。答えを教えるのではなく「答えにたどり着く道標」になることを目指します。
能動的に学んで身に付ける
プログラミング教育は一般的な「勉強」で身につく能力と、少し異なるのは前述の通りです。だからこそTECH LABでは「能動的に」学んでほしい、自らが率先して行動してほしいと思っています。ここまででTECH LABが考える「プログラミング教育」は伝わったかなと思いますが、改めて総括します。
- 順序立てて物事を考えるチカラが養われること
- 問題を発見して解決するチカラが養われること
- 自分から行動を起す楽しみの中に学びがあること
最も重要なことは「TECH LABは勉強する場所ではなく、楽しみながら学んでいく場所である」です。
基本的に生徒は生徒のまま自由に楽しんで取り組めればいいと思っていますし、受け身で言われたとおりに進めるのではなく、「ここを変えたらどうなるかな?」といった好奇心をもって、カリキュラムを進めてもらうことを重要視したいのです。
プログラミングを通して「論理的思考力」と「問題解決力」を養い、それが将来のより良い選択肢になり、正しい選択ができるようになること。
それがTECH LABが考える「プログラミング教育」です。決してプログラマーになるためではありません。「プログラミング」という題材を通して、これからを生きるために必要な能力を養うことが「プログラミング教育」の使命だと考えています。